中村明日美子「鶏肉倶楽部」

中村明日美子の初期短編集、鶏肉倶楽部。
曲線的な独特の艶めかしいタッチで、不思議で、エログロ要素が強いものの美しい世界が繰り広げられています。

鶏肉倶楽部…表題作。鶏肉を深く愛するブルジョア向けの秘密倶楽部に、亡き父を継いで入会した青年・柴山。最初はくだらないと思っていた柴山だったが、鶏肉倶楽部から渡された卵を孵化させ、育てている内に奇妙な愛情を覚えて…?

マー様にささぐ…怠惰に日々を過ごしていた少女が、クラブでドラァグクイーン(女装のパフォーマー)に一目惚れしてしまう。「この感情はレズビアンに近いですよね」と、迫る。

MEQUE MEQUE…サーカスの芸人レオと伯爵令嬢マリエとの切ない恋の話。中村明日美子の処女長編「コペルニクスの呼吸」の番外編に当たるようです。

コーヒー砂糖いり恋する窓辺…未亡人で、レズビアンの奥さまは女学生のフエ子に片思いしていた。フエ子が少年と仲良くしているのを、窓から見た奥さまは居ても立ってもいられなくなり、フエ子に声をかけ、フエ子を自分の屋敷のメイドとして雇う。

海のパイパイ、おたく2000…どちらもごく短く、下品でエロながらも夢の中のような、不思議な話。

ミドリ色のすべすべした美しい身体…老いた学者トンプソンは、研究の対象である部族の少年である美しいヤウティに焦がれ、そして比べて醜い自分が嫌になる。映画の「ベニスに死す」を彷彿とさせる作品。

他、トースト男爵による、美味しいトーストについて語っているユーモア溢れるオマケ収録。

君の夏休みを俺にちょうだい?とぼくの学校は戦場だった

君の夏休みを俺にちょうだい?なんて言われたら困りますね。
一体どんな漫画なのかというと、夏休み中先生と恋愛するんです。
しかも大人な恋愛です。
学校での恋愛なので、結構スリルがありますよ。
そしてセリフの中で「君の夏休みを俺にちょうだい?」って言われるんですよ。
なんか内容が想像できますね。
一方、ぼくの学校は戦場だった、かなりインパクトの強い題名なんですが。
結局、ギャク漫画なんです。
確かに海の向こうでは戦争があって学校が戦場になって、勉学を断念する子供もいるでょう。
ですが、これは日本の学校で実際に生徒たちが戦うんですから。
普通、ありえない展開です。
というか、実際、あったらPTAに袋叩きにされてしまうでしょう。機関銃を乱射、セーラー服の女の子が手榴弾を投げる。信じられない光景です。
しかも、校内を戦車が走り回るんです。
作者の楠桂先生も凄いですよね。この作品、少女マンガですよ。確かにギャグ漫画なんですがかなり際どい話です。
っていうか、現実ではありえない話なんです。
なので、戦車が走りまわったら地面がでこぼこになるんです。多分、騒音も凄いでしょうし。
結局、マンガの中の話なんです。
でも、そんな学校に何故か、平和主義者の主人公が転校してきたことから始まるんです。
というか、事前に学校の情報とか判らなかったんでしょうかね。
でも、転校してから彼の悲惨な体験が続くんです。で、結局は彼も銃を取って戦うんです。
要するに朱、交わるとなんとやらというわけです。
ただ、この作品は古いですから古本屋にしか売っていないかもしれません。

「風になれ!」あらすじと感想

「風になれ!」は、矢沢あいさんの少女漫画です。陸上部を中心にストーリーは展開していきます。
この漫画の主人公は、中学一年生の酒井由紀です。テニス部に所属しています。テニスの試合を行った由紀は、ボールがあちこちに飛んで行ってしまい見事に負けてしまいました。
一点も取れなかった由紀でしたが、ボールに必死に食らいつくその俊足に惚れ込んだ男性に声を掛けられます。その男性は、高等部の名古屋秀樹先輩でした。
由紀は、ある日陸上部の代走として試合に出場し、転んでしまったもののぐんぐん追い抜いていく走りっぷりに、秀樹先輩から陸上部の入部届を渡されます。
彼は中等の陸上部でコーチをしているのです。
それから秀樹先輩の指導のもと、由紀は陸上を頑張ります。次第に秀樹先輩に恋をしていった由紀でしたが、
秀樹先輩には女の影がつきまといます。でもそれも誤解だったのです。
スランプに陥りながらも、陸上で活躍した由紀は、秀樹先輩と良い仲になります。
秀樹先輩は、心臓の病気で走れないために由紀にコーチとして全てをかけていたのです。
とても爽やかで気持ち良い気分を味わえる素敵な漫画です。読んでいて自分も何かに真剣に打ち込みたくなりました。

「乙女ごころ・夢ごころ」あらすじと感想

「乙女ごころ・夢ごころ」は、柊あおいさんの少女漫画です。
主人公は中学生の梁瀬千帆というおっちょこちょいな女の子です。
学校の夏休みの課題図書である「たけくらべ」を読んで美登利と信如のはかない恋に憧れている千帆と友人達は、ストーリーのような恋を夢見ています
そんな矢先の夏祭りの帰りに、千帆は下駄の鼻緒を切らしてしまうのです。
それを治してくれた男の子に出逢い、千帆はまるで「たけくらべ」のようだなと感じるのです。もう一度逢いたいなとすっかり彼に恋焦がれていた千帆でした。
そして千帆は学校でその男の子と再会します。彼は笹原仁という同じ学校の転校生だったのです。
再会したのも束の間、ドジな千帆は階段から落ちてしまいます。そんな千帆を素早く抱きかかえ笹原仁は、保健室に運びます。
その後も逢う度、何かと助けてくれる笹原仁に千帆は、恋をします。でも彼には橘さんというライバルがいて積極的になれません。
そして千帆は笹原仁から水仙の作り花を貰います。ますます「たけくらべ」のお話のような展開です。
なかなか進展しなかったけれど、周りの協力もあり、二人はやっと結ばれ、良かったなと思いました。
読み終わった後に、とてもロマンチックなお話だなと思いました。

某有名私立大学ヤリサーの実態~新歓コンパでハメられた高峰美春の場合~

某有名私立大学ヤリサーの実態は、文字通りヤリサーの実態について漫画で表現された作品です。
ヤリサーと言えば男と女がヤル為のサークルですが、某有名私立大学ヤリサーの実態~新歓コンパでハメられた高峰美春の場合~では、
ヤリサーと知らずにテニスサークルに入って悲劇にあう女の子の姿が描かれています。
実際にこんな事がありそうで、読みながら生唾飲んでしまう設定です。
他の大人向け漫画と少し違うところがあります。
それは、3人の視点で物語が進んでいくところです。
一人目は主人公の美春。2人目は美春の幼なじみで交際はしていないが両想いと言う仲。
そしてヤリサー幹事の郷山。
3人のその時の感情が細かく書かれているので、視点を変えて読むと何度も楽しめます。
この漫画の見どころは、高峰美春の気持ちの変化とその容姿の美しさです。
初めは嫌な気持ちになりながらヤリサーに参加しているのですが、後半では自分の居場所になってしまいます。
そして、清楚系キャラなのにスタイルがいい彼女にくぎ付けになりますね。
オトナ漫画ではまれに見る秀逸作品です。

マリイ・ルウ

西谷祥子先生お得意のラブコメディで、今で言えば古きよき時代のアメリカのハイスクールが舞台です。
私の母の本で、小学校の高学年で初めて読みましたが、恋に憧れました。
30代の今、又読むとさすがに少し時代を感じますが、日本の学園ラブコメのバイブルだと思います。
マリイ・ルウの姉のローラは大学生ですが、ものすごい美人でいつも若い男性に取り囲まれています。
ある日、ローラの部屋を見上げてため息をつくハンサムな若い男性を見て、マリイ・ルウは一目惚れします。
その男性ジョージからパーティーに誘われ、有頂天になるマリイ・ルウ。
その日の為のドレスを新調したり大ハシャギですが、ローラが同行するというので一気にへこみます。
美人の姉がいると、男性の目は全て彼女にいき、勝ち目はないからです。
パーティーの当日、マリイ・ルウは運悪くペンキを頭からかぶってしまい、パーティーには行けなくなります。
そのペンキ塗りのバイトをしていたのが、ジョージの後輩のジムで後で紹介されます。
初めはいやがっていたマリイ・ルウですがジムの人柄に引かれ始めます。
ところがジムの近くに、赤毛の凄い美人が現れて、マリイ・ルウの心はおだやかではなくなって来ます。
誰しも感じたことのある甘酸っぱい思い出が、心に浮かぶような作品です。

ヤングキング・コミックス「うわこい」

浮気から始まる真剣な恋愛。幼い頃に自身が原因で起こった火事で家を失い、両親の知人の家で生活していた環 雪輝。
その家の次女・桐嶋ユノと仲良くなった雪輝は、高校生になった現在も桐嶋家で家族同然に暮らしていた。
もはや公認のカップルともてはやされる一方で、雪輝はユノとの関係を進められずにいた。
そんな2人を冷ややかに見つめるユノの親友・早乙女レナ。辛辣な言葉ばかりを投げかけてくる彼女に、なぜか雪輝は惹かれる。
放課後、突然の口づけを機に、雪輝、ユノ、レナの関係は変わり始める。ユノを大切に想う気持ちとは裏腹に、レナへの気持ちを抑えきれなくなっていく雪輝。
「あなたにはユノを傷つける覚悟があるの?」雪輝の気持ちに亀裂を作るように言うレナ。
「私のことだけ見ていて欲しいの」レナとの様子を見て不安を募らせるユノ。
「早乙女さんとは・・・何もないよ」ユノを安心させようと口づけをする雪輝。
しかしある日、雪輝はレナと体を重ねてしまう。
脳裏に蘇る、幼い頃の火事の記憶。崩れていく日常を見ながら、思った。「きれいだ」
破滅的三角関係の恋愛。肉体関係における愛情の有無。糸杉柾宏が妖しくも切なく描き出す。
うわこい既刊1~5、好評発売中。

孕ませ合法化の警察官が職権乱用

孕ませ合法化に出てくる警察官が職権乱用してます。
いくら合法化したといえ、警察官なんだからその法律の波に流されて参加してはいけませんよね。
初めは国家公務員として、自分も素直に従っていいのかそれとも助けに入った方がいいのか迷っていましたが、
警察官と言えどもやはり本能には逆らえないようです。
人々を守り、社会の秩序を乱す者を取り締まるのが警察官の役目。
でも法律で許されてしまったら孕ませ行為に参加してしまう気持ちも分からなくもありません。
でもそこで、あえて勇敢に立ち向かい欲望をむき出しにしている男たちを止める事によって本来の職務を全うしているといえますね。
それに女性達からの絶大な信頼を得る事ができて、後ろめたさを感じる事なくいい思いをできたかもしれません。
ここで勘違いしないでください。
孕ませ合法化は漫画の中の話なので、現代社会ではそく世間から追放されてしまいますからご注意を。
そんな、夢の様な体験に興味があるのなら漫画の孕ませ合法化をお楽しみください。

モーニング娘の「娘物語」

モーニング娘が流行っていた時代、彼女達の本が発売されていました。
「娘物語」という本で、モーニング娘のオフィシャルマンガです。何巻が発売されていましたが、私が読んだのは辻ちゃんや加護ちゃんにスポットを当てた巻です。
辻ちゃんや加護ちゃんは、モーニング娘では最年少でした。
幼い二人が入った事で、モーニング娘はだんだんと人数が増えて注目され始めました。(注目のきっかけを作ったのはゴマキでしたが‥。)
辻加護ペアがモーニング娘のメンバーになり、メンバーと対面した時に12才という幼さからメンバーは困惑したという描写があります。
また、メンバーと対面した幼い二人はメンバーが大人っぽくて、キラキラしていたというシーンもあります。
やっぱり、芸能人を間近で見たらこんな風に感じるんだろうなぁ~というのを感じました。
それに、メンバーが課題の振り付けをすぐに覚えて帰ってしまうのに対して、辻ちゃんはなかなか振り付けを覚える事ができません。
それでも必死にダンスを覚えているシーンは、やっぱりそうなんだ(笑)と思いました。
辻ちゃん、みるからにダンスが得意そうじゃなかったからです。
コンプレックスやできない事を必死に克服していく姿は、アイドルの大変さを感じました。

マンガ名作オペラ4「カルメン」について

マンガ名作オペラ4「カルメン」は、メリメ作の小説「カルメン」の原作を元に描いた里中満智子さんの漫画です。
「カルメン」、「トリスタンとイゾルデ」、「サムソンとデリラ」が収録されています。
「カルメン」は、タバコ工場で働いているカルメンが主人公です。美貌の持ち主であり、自由をこよなく愛し、簡単に男にはなびきません。
人に指図を受ける事が嫌いです。カルメンみたいに自信家できらびやかな女性は、女の子達の憧れだと思います。

兵隊のドン・ホセ伍長は、カルメンに惚れてしまい、そのせいで人生を狂わされたのかもしれません。
自分から狂っていったのかもしれませんが、カルメンのために軍隊を脱走したり、兵隊としての誇りを失ってしまったカルメンは、男性としての魅力はなくなっていました。
カルメンに愛想を尽かされてしまったホセはカルメンを殺してしまったのです。悲劇的なお話でした。
「トリスタンとイゾルデ」は、結末に驚きました。
愛し合ってはいけないトリスタンとイゾルデでしたが、愛の薬により愛し合ってしまいます。
トリスタンが亡くなった時に、イゾルデは彼のもとに行こうと気力で命を尽きさせました。
こんな事ってあるのかなと思いながら、薬がきっかけにしろそこまで人を愛せるって凄いなと思いました。
「サムソンとデリラ」は、デリラに裏切られたサムソンが悲愴漂い、デリラの怖さというものを身に染みて感じました。